透析室業務で働く臨床工学技士の一日の業務内容

臨床工学技士はさまざまな医療機器を取り扱うため、診療科や職場によって業務内容は異なります。そこで今回は働き方の一例として、透析室業務で働く臨床工学技士Aさん(29歳)の一日の仕事の流れをみていきましょう。

始業は午前8時30分ですが、8時には出勤します。まず一日のスケジュールを確認し、午前の人工透析の準備を行います。

その後、始業前のミーティングを行い、患者さんの情報共有など必要な事柄の報告が行なわれます。

9時になると診療が始まり、人工透析業務の開始です。透析中は作業が安全に行われているかを常に確認しつつ、患者さんとコミュニケーションをとりながら情報を収集したり、バイタルチェックなどを行います。

11時から12時は昼休みです。ただし、11時〜12時と決まっているわけではなく、11時頃からスタッフが交代で休憩をとります。

12時から午前の透析の回収作業、その後は午後の透析の準備を行います。片付けと午後の準備を同時に行うため、スピーディーさが求められます。

13時から、午後の透析が始まります。

15時になると、機器などのメンテナンス、透析液の調査などの管理業務を行います。

16時30分からは、午後の透析の回収、片付け、備品の管理などを行います。

17時に終業ですが、透析時間が長くなることも多く、18時過ぎまで業務が続く日もあります。

透析は時間をかけて行うので、Aさんは患者さんとコミュニケーションをしっかりととるように心掛けているとのことです。